こんばんは、Kotono in midnightです。
今年は特に、トランスジェンダー差別が激化していますよね。
恐怖の矛先がマイノリティに向かってしまう構図は、あらゆる問題において定番とも言えてしまいますが、それに慣れてしまってはいけないと思います。
具体的に言うと、「男性が誰でも性自認は女だと言って入ることが出来るようになったら怖い」とヘイターはたくさん撒き散らしている。こんな何の根拠もなく、妄想をもとに恐怖心を煽る野次に、トランスの権利を守る支援や法の設備が邪魔され続けています。
こんな状況に陥ってしまうのは、トランスジェンダーがマイノリティであるということをまさに裏付けていると思います。
「誰でもトランスジェンダーと言える世の中になってしまう」という訴えは破綻しています。それよりもよっぽど恐ろしいのは、「誰でも軽い気持ちでトランスジェンダー差別をする世の中になってしまう」ことです。
もしかしたら初めて聞いたトランスジェンダーについての話がトイレ"問題"になってしまった人の中には、怖いと感じる人がいるかもしれません。しかし怖いと思う前に冷静に考えて欲しいのは、いつも行ってる駅やショッピングモール、飲食店などのトイレを思い出してみて、そんなことが物理的にできるのかどうかということです。
どこのトイレのことを言っているのか、ヘイターはそれすらも自分でわかっていません。
そして子どもが学校でそう言い始めたらカウンセリングが必要になってくるし、大人がサポートすべきですよね。生徒の数にもよりますが、恐らく学年・学校全体に多くても数人になるはずで、それならその子たちを全力で守るべきだと思います。
性自認は単なる一過性の思い込みではなく、簡単に言うと脳が自分のジェンダーを判断しているそうです。
トランスジェンダーは医学的根拠があるとすでにわかっていて、さらにトランスジェンダーであることとメンタルイルネスは結びつかず、トランスジェンダーのメンタルイルネスは外的要因がほとんどであることもわかっています。
ホルモン療法がメンタルイルネスに繋がらないことも。適切な医療が必要なだけでしょう。
そして何より、トイレで自分の裸を晒したい人なんて性犯罪者以外いないですよね。
現在のトランスヘイターこそが混乱し、それを招いており、性犯罪者がトランスジェンダーを利用することはあれどトランスジェンダーが性犯罪をおかした事件は世界的にもなく、実際には"混乱"などありません。
女性を守らなければならないというのは確かにそうですが、どんな人間から守らなければならないかは答えが明らかですね。
最も注視すべき問題は、今トランスジェンダーがどのような問題を抱えて、不利益を被っているかだと思っています。外でトイレをしたくない感じる当事者もいる中で、性犯罪にばかり話が向かうのは、論点のすり替えにしか過ぎず、トランスジェンダーの話になっていません。
しかしこのままでは、このような妄想をもとにした言説でトランスジェンダーが今よりさらに排斥され、危険に晒されてしまう可能性が日本でも高まっている状況にあることと思います。
「いかなる差別も許されない」と法律で取り締まれるよう、差別に反対する声がもっともっと必要だと思います。
私は微力ながら、大好きなエンターテインメントと結びつけて自分にできることを準備中です。
本当に危機感を感じています。
レインボーリールで観た「ココモ・シティ」のポスターで締め。素晴らしい映画でした。